食用にする種としてトラフグ、マフグなどが有名で、特にトラフグが高級魚として知られています。
一般的に高級料理として旬の冬場に食べられ、食用ふぐの七割が京阪神地域で消費されており、特に大阪での消費量は全消費量の六割に達します。
もっとも、近年は養殖により季節を問わず食べる事ができる様になりました。
主な調理方法をいくつか紹介します。
ふぐ刺し(てっさ)
ふぐの刺身のことで、てっぽう(ふぐの事)の刺身なので、「てっさ」と言います。
切身が透けて見えるほどの「薄作り」で実を細く包丁で引いて刺身にして、箸ですくってポン酢で食べる方法が一般的です。薬味としてもみじおろしなどをポン酢に加え、食べられています。
ふぐ鍋(ふぐちり、てっちり)
ふぐのあら身などを季節の野菜とともに水に昆布でだしをとり炊けた後、ポン酢で食べる、ちり鍋が一般的です。
雑炊
ふぐ雑炊は雑炊の中では最高のものと言われています。てっちり(鍋)を食べた後のだしに、塩とポン酢で味を整え、食べられています。
ヒレ酒
ヒレは完全に血抜きをし、天日にて乾燥させます。ヒレはこんがりとキツネ色に焼いて、熱燗を注ぎ完成です。
上等のヒレ酒は、香りも味も最高です。
から揚げ
淡白なふぐには油が非常に相性がよく、人気の一品料理です。
焼きふぐ
ふぐは非常に淡白で繊細な味を持っているので、シンプルに塩焼きもオススメです。
ふぐ皮(てっぴ)
ふぐの皮には、高級たんぱく質であるコラーゲンが沢山含まれています。しかし、ふぐの皮には無数のとげがあるので、皮引き(さめ皮引き)をしてから食べます。
白子(ふぐの精巣)
白子は季節物でだいたい十二月ぐらいから四月ぐらいの間しか捕れません。生白子、焼き白子、鍋白子が主に食べられています。